『解体文芸』 その2 ~アニメーションCMシナリオ『おばあちゃんの決断』~

こんにちは。

富山県NO.1のアスベスト解体工事実績、技術力を誇る有限会社エイキです!

 

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師走に入りましたね。

自室では暖房を使わない! となぜか宣言してしまい、
布団の中で丸くなっている毎日です。
これはもう意地です。

 

時期外れですが、秋の思い出を記します。
肌と目と舌を満喫しました。

スーパー銭湯・・・・露天風呂が気持ち良かったです。夏にエイキでバーベキューを楽しんだところです。
新湊大橋・・・・こんな見事な橋を無料で渡れるとは、、、、リッチな気分を味わいました。
回転寿司・・・・全国区のチェーン店ではなく、富山で3店舗だけのお店です。地物のネタが美味。

 

さて、今回はアニメーションCMのシナリオを書いてみました。

シナリオは読むのも書くのも初めてです。
どのように書いていいのかわからないので、「シナリオの書き方」で検索して見つけたサイトを参考に書いてみました。

なお、シナリオは富山弁が多いです。
不慣れな方は、次のサイトで予習をなさってから、シナリオをお読みいただけましたらと思います。

【初級:他都府県在住の方、および富山弁を見直したい方】
  ・「可愛いい方言 全国2位」 → その1 その2
【中級:富山弁を上達させたい方】
  ・富山弁ゼミナール(音声つき) 
【上級:富山弁を極めたい方】
  富山県庁 「富山県方言収集緊急調査」
     
 ・調査概要 
 
     ・調査一覧 
 
     ・方言体験試聴コーナー(音声つき 

 

アニメーションCM、シナリオ『おばあちゃんの決断』

 

主な登場人物は5人です。

・花子(富山市の高校1年生)

・裕一(花子の父)

・明子(花子の母)

・祖母(花子の祖母であり、裕一の母)

・晃(花子の家の近所にすむ高校1年生)

・解体会社の営業と現場の作業員

・霞が関の官僚

 

場面は、1~10です。

 

 

1.呉羽山から見える富山市の夕方の風景(桜咲く春)

 

 

20171207k04

(写真引用 https://ganref.jp/m/dekunobou/portfolios/photo_detail/bde4144018de0f466177b3f63806ca8d)

 

 

 

― 呉羽山から見た富山市全体の風景 ―

 

『おばあちゃんの決断』

という題名が画面に浮かび上がる。

 

― 神通川周辺の住宅地にズームインされていく ―

 

― 築10年程度の家の外観 ―

 

花子(高校1年生)が家の前で、友人に手を振り玄関から家に入る。

 

 

2.花子の家の居間(桜咲く春)

 

― 父(裕一)と母(明子)と娘の花子が3人でテレビを見ている ―

 

父  「おやじが亡くなってそろそろ10年になるなあ。
    実家からおふくろをこの家に呼んで9年か、早いもんだ」

母  「そうね。早いねえ、花子がまだ小学校中学年の頃だったね。
    お祖父ちゃんとお祖母ちゃんのお家、花子は今でも覚えている?」

花子 「もちろんやわ。子供やったからかもしれんけど、広かったね。
    祖母ちゃんち、9年も誰も住んどらんがやねえ。
    これからも空き家のままにしとくが?」

父  「そのことなんだけど、、、、思い切ってお祖母ちゃんちを壊そうと考えている」

花子 「えっ? 壊すって、どういう意味? 家を解体するが?」

母  「うん、そうなの。
    この前ね、お父さん、お祖母ちゃんと空き家のこと話したんだって」

花子 「話したって、何を?」

母  「空き家をどうするかって話よ。
    最初はお父さん、何気なくおばあちゃんに聞いたんだって。
    『空き家だけどどうする?』って。
    お祖母ちゃんにとっては、おじいちゃんと一緒に建てた家でしょ。
    『ずっと残して欲しい』ってお祖母ちゃんが答えると思っていたのよねえ、
    お父さん」

父  「うん。でもおふくろさあ、、、、」

 

― 画面がぼやけていき、数日前に画面が切り替わる ―

 

 

3.祖母の部屋(桜咲く春)

 

― 数日前。父と祖母が縁側でお茶を飲んでいる ―

 

父  「空き家が増えているらしいよ」

祖母 「そうらしいねえ。このまえ新聞とかテレビでに聞いたわ。
    富山県だけでも1年で3千軒ずつ空き家が増えとるんやって」

父  「うん」

祖母 「お祖父ちゃんち、空き家になってずいぶん経つやろ。
    お母さんね、ちょっと考えたがやけど、、、」

父  「うん」

祖母 「明子さんも花子も掃除が大変だと思うがいね。
    思い切ってお祖父ちゃんち、取り壊したらどうやろ?」

父  「えっ?」

祖母 「か・い・た・い よ。家を解体してもらうがよ」

父  「解体って!。おやじとおふくろが一緒に建てた家だろ」

祖母 「いいが、いいが。お母さんはいいがよ」

 

― 祖母の顔が上を向き、表情が凛々しくなる ―

 

祖母 「花子は今高校生やろ、すぐ大学生や。大学の授業料って高いがやろ?。
    家を解体して更地にして、土地を売って学費にしてあげよ」

父  「家がなくなってもいいの?ほんとにいいの?」

祖母 「お母さんが決めたんや。
    もしお母さんが先に死んで祖父ちゃんが長生きしとったとするやろ、
    祖父ちゃんも同じこと考えたと思うわ。
    裕一や明子さん、それから花子の将来のためやと思うから、
    解体してもいいがや」

父   「ほんとに、家をなくしていいの?」

祖母  「なくす、なくすって言わんといて。
     そりゃあ解体いうたら家をなくすことやろうけど、なくすだけやのうて、
     解体って将来のための土地を作るということやから」

 

― 父の驚く表情 ―

 

― 画面が2月後に切り替わる ―

 

 

4.解体前の祖母の家の外(新緑の季節)

 

― 解体業者の営業マン・花子・父と三人が新緑の中を半袖で歩いている ―

 

祖母の家の門を開け玄関へ至る途中(空き家の外観が見渡せる)。

 

― 歩きながらの会話 ―

 

営業 「解体された後、更地をどうされますか?」

父  「うーん、どうしたらよいものやら。売りに出そうかな」

営業 「お迷いならば、駐車場にするということも考えられたらどうですか?
    うちには不動産部署もありますから、更地後のこともご相談にのれますよ」

父  「ああ、近いうちに改めて相談にのってもらおうかな」

 

― 三人が玄関から祖母の家に入る ―

 

 

5.解体直前の祖母の家の座敷(新緑の季節)

 

花子 「家の中の物はどうしたらいいがですか?」

営業 「燃えるゴミや役所に引き取ってもらえる物なら、
    事前に出されておかれた方が安上がりですよ。
    お忙しくてそのお時間がなければ、うちが全部引き取りますよ」

父  「アッ、これ、おやじが自慢してた欄間や」

 

― 父が懐かしそうに欄間を見上げる ―

 

花子 「ほんとや。祖父ちゃん言っとたねえ。井波の名工が作った欄間やって」

 

― 花子が父の隣で欄間を見上げる ―

 

― 欄間のクローズアップ ―

 

 

6.祖母の家の解体現場(夏)

 

― ユンボを作業員A(男性)が運転している ―

 

  作業員B(男性)は、ほこりが舞わないように散水している。

  作業員C(監督・男性)は、ユンボに指示している。

 

― 瓦と窓枠を取り去り、柱と天井と壁だけになった家 ―

 

  ユンボが家の一部をつかみ、収集車に廃材を入れる。

 

― 祖母、花子、晃(花子の近所に住む高校1年生)が工事監督と一緒に解体を見守る ―

ー 晃は、手にビデオを持っている ー

 

祖母  「晃君、お久しぶりやねえ。じいっと解体を見てる人がおると思ったら晃君やったがやねえ」

晃   「解体現場を見ておきたかったが。いいチャンスやと思って。」

花子  「晃君、工事する人になりたいがあ?」

晃   「なーん。今は建物が好きなだけ。家の設計って面白そうだし、おっきいビルを建てるがもいいと思っとる」

祖母  「晃君は将来のこと、もう考えておるがけ。
    花子と同じ歳ながに偉いねえ。花子はどんな仕事をしたいがあ?」

花子 「私? うーん、パティシエかな?」

 

 

7.10年後の富山県のマンション解体現場(秋の夕方)

 

― 夕暮れ時、25歳の花子が解体現場で働いている ―

 

  作業員たちは、腕に、パワーアップ用の最新のロボットをつけている。
  近未来的な重機が動いている。

 

現場監督「おーい、みんな、作業終了!。今日はこんなところで、そろそろ上がるぞぉ」

花子 「もうこんな時間? 」

作業員「花ちゃん、今日はなんだか元気だねえ」

花子 「ええっ、、実はねえ、、、あははっ、秘密、秘密」

 

―花子は、遠く東(東京)の空を眺める―

ー画面は、東側の立山連峰へゆっくりと移動するー

 

 

8.同じく10年後の東京霞が関国土交通省の会議室(秋の夕方)

 

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(写真引用 http://editor.fem.jp/blog/?p=2932)

 

 

 

― 画面は、東京都の都心遠景から、官庁の建物全体に移動し、窓をくぐり会議室へ ―

― 25歳になった晃(国土交通省の技術官)が先輩官僚数名を前にプレゼンをしている ―

  ホワイトボードには、古い高層ビルと店舗ラフとアート作品写真が、映写機で映し出されている。

 

中年官僚「君、このビルを解体し終わった後だがね。
    『環境に優しい街』という企画はどこまで進んでいるの?」

晃   「はい、それは今からご説明させていただきます。
     数十年後の解体まで見通した街づくりをコンセプトに、、、、」

 

 

9.富山市のバー(秋の夕暮れ)

 

20171207k05

(barロッジ  写真引用 https://tabelog.com/toyama/A1601/A160101/16005883/)

 

 

 

― 花子がテーブルに座り、近未来的な形のスマートフォンでメールを打っている ー

― 画面は、スマートフォンの液晶画面へ近づいていく ー

ー 画面の文字が少しづつ入力されて、順に表記されていく ―

【晃、】
【晃、仕事お疲れ。】
【(改行)25回目の誕生日、】
【    25回目の誕生日、おめでとう。】
【(改行)もうすぐ】
【    もうすぐクリスマスだね。】
【(改行)予定は決まってるの?】
【    晃はもてるからね。】

― 花子が首を振る -

ー 画面は、液晶画面に戻る -

―【予定は決まっているの?晃はもてるからね。】の部分を花子が削除する ー

- 数秒後に、花子が送信ボタンを押す -

 

10.エンドロール 環水公園(クリスマス)

 

SS2jpg

(写真引用 http://amanogawa-project.com/docreport/1119)

 

― クリスマスでライトアップされた富山市環水公園 ―

― 画面の上に次の言葉が浮かび上がってくる ―

 

 ”For the next generation” 次世代の為に・・・

 

― 続いて、次の言葉が一行ずつ浮き上がる ―

 

有限会社エイキは

「日本で一番」

清潔感のある、

さわやかな解体業者を目指しております

!!!

 

作画・制作
〇〇アニメーションスタジオ

声の出演
富山県〇〇高校演劇部・声優研究会の皆さま

協力
一般社団法人エイキソーシャルワーク

プロデュース
有限会社エイキ広報事業部

監督
〇〇 〇〇

 

THE END

 

 

シナリオを読み直すと、ずいぶんとセンチメンタルな雰囲気ですね。
今の15歳25歳の若者の言葉遣いや流行りは、私には未知の領域なのです。
ニキビだらけだった40年前に戻ってみたいです。

岩崎宏美さんの『センチメンタル』のカバーをどうぞ。 → こちらをクリック(makidon56さんのカバー) 

 

弊社の宣伝というよりも、「解体」の意義を知っていただきたく、こんなアニメーションを作りたいと思いました。

解体とは、「たんに家を壊す工事」ではないと思います。
解体とは、「新たな価値を産み出す作業」だと思うのです。

先祖の、あるいは父母が建てた家には、数々の想い出がつまっています。
この家が、誰も住むことなく空き家のままでしたら、父母の願いが途切れてしまうように思います。

次世代の為に、願いをつなげませんか?

 

『解体文芸』はシリーズブログです。
創刊号をクリックいただけましたら幸いです。

・『解体文芸』 創刊号 ~川柳を楽しんでみませんか?~
・『解体文芸』 その2 ~アニメーションCMシナリオ『おばあちゃんの決断』~

 

 

 

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有限会社エイキ

 

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使い終わった空き家お売りください!

ご相談は空き家レスキュー119番まで 。 

 

有限会社エイキは「日本で一番」清潔感のある、さわやかな解体業者を目指しております!!  

 

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