こんにちは。
利用者です。

 

今回は、「レジリエンス」について、パラリンピック陸上選手へのインタビュー記事を引用して書きます。

 

【目次】

1.まずは、「レジリエンス」の意味について

2.フラー・ヨング選手の紹介

3.インタビュー記事

4.最終的には、自分が喜べばいいだけ。

5.「レジリエンス」を軸に各選手を取材した動機

6.参考・引用サイト一覧

7.富山就労継続支援A型事業所 コラーレ富山

 

 

1.まずは、「レジリエンス」の意味について

 

「レジリエンス」という言葉を聞かれたことがありますか?

私は、最近になってテレビで「レジリエンス」という言葉を何度か聞きました。

知らない言葉でしたので、ネットで意味を調べてみました。

本来は「復元力・弾力性」という意味の科学の言葉。

最近は「心のしなやかさ・折れない心」という意味で使われているようです。

 

2.フラー・ヨング選手の紹介

 

20210802k16

(画像引用:毎日新聞 藤井達也氏撮影)

 

 

フラー・ヨングさんは、オランダの陸上選手です。

 

2012年、16歳の時に病気で両足を切断し、その後4年経ってから陸上を始めました。

 

3.インタビュー記事

 

以下は、NHK「東京2020パラリンピック」サイトの記事、「リポーター奮闘日記」からの抜き出しです。

 

(NHK記者、後藤祐季さんからヨング選手への質問)

―障害を負った時が第1の試練とすれば、2018年の手術は第2の試練と言えると思います。

いくつもの試練を乗り越えるたびに強くなった、と思いますか?

 

(ヨング選手)

「そうですね。ただし、振り返って内省すれば、です。家族や、もしくは専門家と話をするなどでも良いのですが、とにかく何が起きたのか振り返り、自分の行動について見つめ直すのです。自分はどう対処しただろうか、そのやり方は良かっただろうか、あまり良くない点はなんだっただろうか、と。時間を割いて自分の中でプロセスのひとつひとつを評価すれば、必ず強くなります。

何も、例えばワクチンを接種した瞬間に『はい、パンデミックは終わった、じゃあ評価しよう』となる必要はありません。時間がかかる場合もあります。それでも良いのです。私の場合、突然に障害者になってしまった事実を乗り越えるのに少なくとも5年はかかりました。年数はかかりましたが、それでよいのです

 

 

(記者の質問)

―ヨング選手はご自身に、レジリエンスという力があると思いますか?

 

(ヨング選手)

「私にも時々はあると思います。トレーニングでは必ず何か満足いかないことがあって、それを自分で何とかしないといけません。ですから、トレーニングでのレジリエンスを毎日発揮している気がしますが、あくまで少しずつです。でも大きな大会や大事な瞬間が来たとき、その少しずつ発揮したものが集結して、自分の妨げとなるものを打ち負かすだけの強いレジリエンスになってくれることを祈ります。妨げとは、予想していなかったようなことや思い通りにいかないことだったり、想定外のことをしてくるライバルだったりします」

 

 

(記者の質問)

―あなたにとって、「レジリエンス」とは?

 

(ヨング選手)

難しいですね。いろいろな状況に結果として適応することができること。例えば、一方の端から入って、決して見た目はよくないけど経験して、受け入れて、強くなって、もう一方の端から出てくるようなこと。それが私にとってのレジリエンスです」

「いつだって気に入らないようなことは起こりえますが、年月を経て学んだことは、時にはレジリエンスが無いときがあっても良いということです。私にとって大切なことは、レジリエンスがないときはそれでも良いと認めてあげること、悲しかったり腹が立ったりしても良いのです。でも上手くいったとき、レジリエンスを発揮して強くなれたときは自分に誇りを持てば良い。自分に誇りを持てれば、さらに強くなれます。どれだけ周りの人が褒めてくれたり喜んでくれたりしたとしても、最終的には自分自身が喜べるようでないといけませんから」

 

 

(記者の感想)

いつもレジリエンスが発揮できるとは限らない。落ち込んだり、八つ当たりするときがあってもいい。強くなれた時の経験を大切にすれば、自信や誇りにつながるはずー
病気や手術で多くの「谷」を経験してきたヨング選手だからこその言葉です。

 

 

4.最終的には、自分が喜べばいいだけ。

 

ヨング選手の回答の中から、私が特に印象に残ったことを三つ抜き出しますね。

 

1.自分を評価するに年月がかかるけれども、それはそれでよいということ。

2.レジリエンスがないときはそれでも良いと見つめてあげ、悲しくてもいいし腹が立っても良いこと。

3.周りの人の評価よりも、最終的には自分が喜べればよいこと。

 

自分自身を肯定することは、時に困難な時があります。

世界記録保持者のヨング選手もそんな時があることに驚きました。

 

心が柔軟な時は悲しんでも腹が立っても良いとヨング選手は仰います。

なんだか、ホッとしました。

自分を評価できるまでには年月がかかるともヨング選手は仰います。

周囲の評価よりも最終的には自分が喜べばよいと思うことが肝心ですね。

 

なお、8月28日NHKパラリンピックサイトによりますと、

女子走り幅跳び T64(運動機能・義足) 決勝で世界新が生まれた。両足義足のフラー・ヨング選手(オランダ)、自慢のスプリント力をいかした1回目の跳躍は6m16。自らが持つ世界記録をいきなり7cm更新した。

動画→https://sports.nhk.or.jp/paralympic/highlights/content/2f61cf47-97ac-4785-b0e3-292e8e58fa19/

 

毎日新聞サイト:2021/8/28 19:18(最終更新 8/28 21:40)によりますと、

東京パラリンピック第5日は28日、陸上が東京・国立競技場で行われた。女子走り幅跳び(義足T64)を6メートル16の世界新記録で制したフルール・ヨング(25)=オランダ=は出場10選手で唯一、両脚とも義足をつけている。初の金メダルを獲得し「夢見ていた以上のことが起きて信じられない。とてもハッピーです」と喜びに浸った。

両脚が義足の分、トップスピードに乗るには時間がかかり、長い助走距離が必要という。だから、ヨングは「リラックスし、一歩一歩しっかりと踏みしめる」ことを心がける。ポニーテールを弾ませながら、背筋をピンと伸ばし、リズミカルにステップを踏んで助走のスピードを上げる。そして、思い切って左脚で踏み切り、高々と舞い上がった。

 17歳の誕生日直前の12年12月、血液中に細菌が侵入する感染症にかかった。「いずれ両方の脚の切断が必要」と診断されたが、両脚切断にためらいがあり、まずは片方だけを切断した。その後、障害者スポーツのコーチらと対話を重ね、両脚が義足になっても競技を続ける上ではデメリットが少ないことを確認し、最終的には医師の診断を受け入れた。

 2位のルフュルも6メートル11の好記録をマークし、世界のレベルは着実に上がっている。8位だった高桑早生(NTT東日本)は「助走にスピード感があり、見応えのある種目になってきた。取り残されないように頑張りたい」と話す。世界中の選手にインパクトを与えたビッグジャンプだった。【小林悠太】

引用→「両脚義足、夢見た以上の大ジャンプ 走り幅跳び・ヨング世界新」

 

おめでとうございます!

 

5.「レジリエンス」を軸に各選手を取材した動機

 

記者の後藤祐季さんが、「レジリエンス」を軸に各選手を取材した動機は、

20210902k04

とのことです。

 

6.参考・引用サイト一覧

 

参考・引用サイトを記します。

1.レジエンスの意味について
コトバンクによる「各辞書における説明」
リクルートマネジメントソリューションズ「レジリエンスとは」

2.インタビュー記事については、NHK「東京2020パラリンピック」サイトの「リポーター奮闘日記」
・記事→「今を切り開く力 ―パラアスリートがもつレジリエンス」
・記者→「後藤祐季さん」

 

7.富山就労継続支援A型事業所 コラーレ富山

 

(法人名)
一般社団法人 eiki social work

(設立)
平成26年6月

(利用者数)
12名(令和2年4月末)

(事業所名)
就労継続支援A型事業所「コラーレ富山」

(事業所番号)
1610101550

(利用定員)
20名

(事業内容)
福祉サービス業
障がい者自立支援法におけるA型事業所

(サービス内容)
産業廃棄物の分別・各種工具等のメンテナンス・PC関連など

(所在地)
〒930-0996 富山県富山市新庄本町3丁目1-13

(アクセス方法)
バス 向新庄口下車 徒歩3分

(電話番号)
076ー452ー3899

(FAX番号)
076ー452ー4025